暇な日に、どこに行こうかな〜、と考えたとき、目的地は小さな理由があれば良くって、そこに辿り着くまでの街並なんかを眺めながら散歩をする、ということが案外楽しいと思うようになりました。
以前そんな道すがら見つけたマンションの出窓の様子が良かった。
出窓を部屋の「隅っこ」ととらえている部屋の場合、物が積み上がったりしていて完全に裏方扱い。一方、ショーウィンドウとして積極的に演出している部屋ももちろんあります。
十人十色なのね、と楽しみながら眺めていると、ふと目にとまる窓が。
イタチ(たぶん)のはくせいが、阪神タイガースの帽子(もちろん小動物サイズ)をかぶって、凛とした姿で立っているではありませんか。部屋の主の絶妙なセンスにありがとう、と呟きました。
そういう「なんとなし散歩」も楽しいのですが、行くぜっとはりきって出かけるのは、展覧会や舞台、そしてライブでしょうか。
最近行ったものは当たりが多くてとても嬉しい。
コンテンポラリーダンス 「ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団 【フルムーン】」

舞台という限られたスペースで表現されるコンテンポラリーダンス。人間の体の動きの不思議さと可能性、構成的な骨組みと生物の有機的で不規則なリズムの重奏、舞台装置の鮮やかな演出、どこまでもドラマチックでロマンチックな体験をさせてくれます。
【フルムーン】はそのクオリティの高さにびっくり。鑑賞者として身をまかせつつも、つくり手の発想にくらくらしてしまいました。そしてなんといっても見逃せないのが、そのユーモア。このバランスがたまらないかんじなのです。
写真展「マリオ・ジャコメッリ展」

白と黒の強いコントラストで表現された個性的な写真。印刷業を本業とし、生涯アマチュア・カメラマンとして作品を撮り続けたマリオ・ジャコメッリ。
「また見つかった、永遠が」というパンフレットのコピーのとおり、一瞬でありながら流れ続ける時間を感じさせる不思議な写真でした。



